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【2ch】サブカル板大塚スレに谷口玲氏降臨

サブカル板は2ちゃんねるの中でも比較的最近できた板だけれども、ここの大塚英志スレは過去の大塚スレにくらべてずっと盛況で、これまで大塚ネタの中心地だった文学板のスレは閑古鳥が鳴いていたりする。そんな大塚ファン必見のサブカル板大塚スレに、谷口玲氏が降臨した。

この方は少年愛、いわゆる「ショタ」方面を専門にしている評論家らしく、、『少年愛者―神話とタブーに包まれた彼らの本当の姿を探る』というという著作がある。なんで大塚スレに登場したかといえば、先日発売されたばかりの『comic新現実Vol.3』に『ペドファイルを遠く離れて 二次元と三次元の間』という評論を寄せているのだ。これは奈良小一殺害事件についての文章で、この評論が大塚スレで話題になっていたところに、ご本人が登場されたわけである。

さて、comic新現実に掲載された谷口氏の評論だが、その内容は「ペドファイルとおたくは違う」という主張に尽きる。谷口氏いわく、ペドファイル、つまりリアル児童性愛者は、児童とのセックスを正当な恋愛であると考え、自らをゲイと同じように社会的に抑圧されているマイノリティだと思いこんでいる妄想野郎だそうな。正直、周囲にペドがいないので検証しようがないが、谷口氏はこれをペドの普遍的な傾向であると相当な自信を持って断言している。さらにおたく文化については、ペドと同根の欲望を虚構の世界に持ち出すことで安全に消化した、いわば自前の箱庭療法であると評価。結論としては、メディアに叩かれ法に弾劾されるべきなのはおたくじゃなくてペドファイルなのだから、おたくは何ら被害者ぶることはない。毅然としてペドを批判せよ、というものだ。

ペドが妄想野郎かどうかはともかくとして、おかしなことは言っていないと思う。しかし大塚スレの方々(といっても10人もいないような気がするがw)は今ひとつ共感しかねている模様。いろいろな意見は出ているが、その根底にあるのは「ペドファイルをそんな変態扱いし断罪していいのか?」という疑念だと思う。かつて大塚英志が宮崎勤をおたくの立場から擁護したのに比べると、谷口氏のペドファイルの切り捨て方はあまりに単純でミもフタもない。そこにかつておたくになされた批判と同質のものを感じ取るのはよく分かる。こういった決め付けによる批判は危険であると、身をもって知っている連中が、あのスレには集まっているのだろう。大塚スレだし。
一番の問題は、ペドが本当にどうしょうもない連中であるのか誰も知らない点にあるわけで、それを理解できれば話は早い。「こいつら俺らおたくとは全然違うわ」と納得できれば、この議論はすっきりとまとまるだろう。でも、ペドの性質を誰もが納得できる形で立証するのは非常に難しい。谷口氏の言うことをすべて真にうけられるほど、僕らはメディアに対して無防備じゃないし、だいたいペドが揃いも揃ってそんな頭おかしい連中なのかという疑問は残るわけだ。しかし、この性犯罪者とおたくの切り分け、どこまでが批判されるべきかという問題はこれまで明確に語られてこなかったので、その先鋒となりそうな谷口氏には期待したい。

ちなみにcomic新現実Vol.3には、「趣都」の森川嘉一郎と大塚英志の対談が収録されているが、これがまた凄いのなんの。新現実は1号からして東浩紀×大塚英志対談がほとんどを占めており、その後も宮台真司や安彦良和を招いてかなりシビアな議論を展開していた。しかし今号の対談はよく載せたなあというほどの代物で、森川はかなり苛烈にヘコまされている。新現実は大塚が対談をやりたい放題やるために作った雑誌だと確信したね、僕は。

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