【日記】世代論
「K氏の読む価値なし日記」で2ちゃんねる発の世代論を拾ったんだけれども、果たしてこれは本当に当たっているのだろうか。参考になるかと思って文学・マンガ・アニメ・ゲームの有名作家をぶち込んでみた。なお、僕は78年生まれの「無味無臭世代」であり、作家のチョイスにはバイアスがかかっているのをご了承くださいませ。( )内は代表作もしくはキーワード。
●戦中戦後の世代(~1935) 戦争を経験し日本を見事復興させ今の日本経済を作り上げた最強の世代 戦国時代の武将なみのレベルの高さで感服。一部勘違いあり。大江健三郎(ノーベル賞) 寺山修司(天井桟敷)
遠藤周作(沈黙) 五木寛之(大河の一滴)
大藪春彦(ハードボイルド) 安部公房(不条理)
三島由紀夫(切腹) 石原慎太郎(都知事)
澁澤龍彦(サド) 星新一(SF短編)
筒井康隆(断筆) 江藤淳(成熟と喪失)
手塚治虫(漫画神) 藤子不二雄(ドラえもん)
水木しげる(ゲゲゲの鬼太郎) 高畑勲(火垂るの墓)
ほとんどが「神」レベルの存在。特に小説家にはワールドクラス多数。「一部勘違いあり」とは都知事のことだろうか(笑)
●混乱の世代(1936~1944) 終戦、復興の混乱期に幼少時代を過ごす。運だけが全てを決めてしまった世代。宝くじ大好き。落合信彦(陰謀) 角川春樹(ム所帰り)
立花隆(サル・臨死体験) 船戸与一(ゲリラ小説)
椎名誠(エッセイ) 柄谷行人(トラクリ)
庄司薫(赤頭巾ちゃん) 吉井由吉(仮往生伝試文)
養老孟司(バカの壁) つのだじろう(恐怖新聞)
楳図かずお(漂流教室) 梶原一騎(巨人の星)
さいとう・たかを(ゴルゴ13) つげ義春(ねじ式)
モンキー・パンチ(ルパン三世) ジョージ秋山(銭ゲバ)
水島新司(ドカベン) 松本零士(ヤマト)
ちばてつや(あしたのジョー) 小池一夫(ン)
石ノ森章太郎(仮面ライダー) 雁屋哲(美味しんぼ)
富野由悠季(ガンダム) 宮崎駿(ナウシカ)
作家は胡散臭いのもいる。「運だけ」とは言わないが当たってるような気も。漫画家は伝説の大家が目白押し。またアニメの大御所2人もここに入る。
●団塊世代(1945~1949) 自分達が日本を作り上げたと思ってる"超"勘違い世代。 お前らが作ったのは借金。キチガイ多し。 行動力や根性は多少は持ち合わせているがたいした事は無い。 唯一評価できるのは繁殖力の高さ。 ただしあまりにも高すぎて未だにエロイ事件を起こすのもこの世代。 日本を滅ぼそうと密かにたくらんでいる。もういいから早く団体で中央線にダイブして欲しい。中上健次(枯木灘) 荒俣宏(帝都物語)
宮本輝(泥の河) 北方謙三(ハードボイルド)
沢木耕太郎(深夜特急) 橋本治(桃尻娘)
赤川次郎(推理小説) 池澤夏樹(スティル・ライフ)
三田誠広(僕って何) 村上春樹(ノルウェイの森)
呉智英(封建主義者) 笠井潔(テロルの現象学)
本宮ひろ志(サラリーマン金太郎) 諸星大二郎(暗黒神話)
永井豪(デビルマン) 青木雄二(ナニワ金融道)
植田まさし(コボちゃん) かわぐちかいじ(沈黙の艦隊)
山上たつひこ(がきデカ) 弘兼憲史(島耕作)
山岸涼子(日出処の天子) 大島弓子(綿の国星)
萩尾望都(ポーの一族) ビートたけし(世界のキタノ)
安彦良和(アリオン) 大河原邦男(MSデザイナー)
糸井重里(コピーライター)
純文学の最後の輝きを知る世代であり、マンガ文化の最初のピークを作った世代。思想色が強く全共闘のトラウマちっくな作風が多い。少女漫画の「24年組」もこの中に入る。僕の世代だとこの辺までが「雲の上のエラい人」という認識になる。
●団塊の金魚の糞世代(1950~1959) 団塊と一緒に踊ってただけの世代。自主性なし。下の世代にも疑いを持たず踊ること(Yesマン)を求める傾向あり。上が団塊で且つ人口減少期に生まれた為競争は緩やかで勘違いが増殖。団塊の劣化コピー版。村上龍(コインロッカーベイビーズ) 笙野頼子(水晶内制度)
田中康夫(ぺログリ知事) 保坂和志(カンバセイション・ピース)
浅田彰(構造と力) 宮台真司(ブルセラ社会学)
大塚英志(サブカル文学論) 田中芳樹(銀河英雄伝説)
夏目房之介(BSマンガ夜話) 栗本薫(グインサーガ)
中村うさぎ(女王様) 高橋源一郎(さようならギャングたち)
田口ランディ(コンセント) 辻仁成(冷静と情熱のあいだ)
矢作俊彦(気分はもう戦争) 片山恭一(セカチュウ)
夢枕獏(陰陽師) 渋谷陽一(ロッキング・オン)
小林よしのり(戦争論) 山田詠美(ぼくは勉強ができない)
岡田斗司夫(オタキング) 星野之宣(2001夜物語)
北条司(シティハンター) 江口寿史(ストップ!ひばりくん)
鳥山明(ドラゴンボール) 車田正美(聖闘士星矢)
秋本治(こち亀) 能條純一(鳴きの竜)
あだち充(タッチ) 美内すずえ(ガラスの仮面)
押井守(パト2劇場版) 吉田秋生(BANANAFISH)
柴門ふみ(東京ラブストーリー) 福本伸行(カイジ)
大友克洋(AKIRA) しりあがり寿(弥次さん喜多さん)
天野喜孝(初代FF絵師) 大地丙太郎(マサルさんアニメ版)
秋元康(おにゃん子) 鈴木裕(バーチャファイター)
遠藤雅伸(ゼビウス) 宮本茂(スーパーマリオ)
堀井雄二(ドラクエ)
この世代は現在、大家と人気作家の境目にあり、各業界で非常に強い影響力を持っている。浅田・大塚・宮台と強力な批評家が登場。バブリーな80年代デビュー組と着実に力を蓄えた90年代ブレイク組に大別されるが、片山恭一、田口ランディのように00年以降に売れた遅咲きのケースもある。音楽関係なので外したが小室哲哉もここに入る。ちなみに僕は、この世代の産んだ文化にギリギリ間に合わなかったので、彼らは憧れの80年代文化を生んだ方々という認識。他にオウム真理教の麻原彰晃など。
●バブル世代(1960~1969) 未だにバブルもう一回とか言ってるバカや、バブル後の脱力感で魂まで抜けた奴が多い 金銭感覚が狂ってるため消費率は高めなのが救いだがほとんどは無能。企業内でがん細胞化している世代俵万智(サラダ記念日) 宅八郎(ホスト)
京極夏彦(魍魎の匣) 町田康(くっすん大黒)
大槻ケンヂ(くるぐる使い) 香山リカ(精神科医)
いとうせいこう(ノーライフキング) 島田雅彦(彼岸先生)
星野智幸(アルカロイド・ラヴァーズ) 馳星周(不夜城)
阿部和重(グランド・フィナーレ) 福井晴敏(亡国のイージス)
上遠野浩平(ブギーポップ) 吉本ばなな(キッチン)
今野緒雪(マリアさまが見てる) 宮部みゆき(模倣犯)
福田和也(パンク右翼) 小野不由美(十二国記)
水野良(ロードス島戦記) 瀬名秀明(パラサイトイブ)
吉田修一(パークライフ) 法月綸太郎(密室教室)
柳美里(ゴールドラッシュ) 石田衣良(IWGP)
井上雄彦(スラムダンク) 小畑健 (ヒカルの碁)
江川達也(東京大学物語) 萩原一至(BASTERD!)
冨樫義博(H×H) 木多康昭(幕張)
荒木飛呂彦(ジョジョ) 高橋陽一(キャプテン翼)
原哲夫(北斗の拳) 桂正和(電影少女)
森田まさのり(ろくでなしブルース) 浦沢直樹(二十世紀少年)
永野護(ファイブスター物語) 山本直樹(ありがとう)
岩明均(寄生獣) 島本和彦(燃えよペン)
日渡早紀(ぼくの地球を守って) 士郎正宗(攻殻機動隊)
貞本義行(エヴァンゲリオン) 高田裕三(3×3EYES)
岡崎京子(リバースエッジ) 望月峯太郎(ドラゴンヘッド)
藤島康介(ああっ女神さま) さくらももこ(ちびまる子)
矢沢あい(NANA) 久米田康治(かってに改造)
高橋しん(最終兵器彼女) 赤松健(ラブひな)
吉田戦車(伝染るんです) 松本大洋(ピンポン)
あずまきよひこ(よつばと) 幾原邦彦(セラムン)
庵野秀明(エヴァンゲリオン) 鶴巻和哉(フリクリ)
松野泰己(タクティクスオウガ) 中裕司(ソニック)
金子一馬(女神転生) あかほりさとる(サクラ大戦)
坂口博信(ファイナルファンタジー) 野島伸司(野島ドラマ)
カトキハジメ(リファイン) 中森明夫(ライター)
お前らだお前ら、お前らが今あふれかえってるヲタクを産み出した元凶だよ。下の「無味無臭世代」はこの文化の直撃をモロに受けているハズ。ガッカリさせない期待に応えて素敵に楽しい90年代を支えたクリエイターがここに集中している。現在キャリアの最盛期にある人が大半だが、2000年以降にブレイクした人も結構いたりする。つんくや宮崎勤がこの世代にあたる。
●団塊Jr(1970~1974) 親世代の団塊に反発するも就職難で返り討ちにあう。 世代人口が一番多いにもかかわらず出生率を下げていたりと、 繁殖力は極めて低い。 団塊の付けを一手に引き受けているのもこの世代。100年後の日本史には悲惨な世代として登場予定舞城王太郎(阿修羅ガール) モブ・ノリオ(介護入門)
秋山瑞人(イリヤの空) 室井佑月(血い花)
中原昌也(元暴力温泉芸者) 和月伸宏(るろうに剣心)
許斐剛(テニスの王子様) 東浩紀(動物化するポストモダン)
うすた京介(すごいよマサルさん) 岸本斉史(NARUTO)
安野モヨコ(ハッピーマニア) 倉田真由美(だめんず)
古谷実(稲中卓球部) 西島大介(凹村戦争)
高屋奈月(フルーツバスケット) 荒川弘(鋼の錬金術師)
飯野賢治(Dの食卓) 新海誠(ほしのこえ)
山本一郎(切込隊長) 宮藤官九郎(クドカン)
奈須きのこ(月姫) 森川嘉一郎(ベネチア・ビエンナーレ)
現在30代前半。文化状況の最先端を突っ走る若手のはずだが、マンガ家は上の世代と比べると大幅にパワーダウン。むしろ活字方面の方が元気だったり。ネットカリスマの第一世代である切込隊長、そして話題のライブドア堀江貴文もこの世代。
●無味無臭世代(1975~1979) いたの?平野啓一郎(日蝕) 山崎ナオコーラ(人のセックスを笑うな)
尾田栄一郎(ワンピース) 久保帯人(ブリーチ) 乙一(GOTH)
島袋光年(世紀末リーダー伝たけし) 麻枝准(Kanon)
キユ(ロケットで突き抜けろ) 空知英秋(銀魂)
峰倉かずや(最遊記) ひろゆき(2ch管理人)
「いたの?」って酷えなあ。今の20代後半。この世代は、小学校でビックリマン・カードダス・ミニ四駆ブームの直撃を受け、中学~高校でジャンプ伝説の600万部を体験し、高校~大学でエヴァンゲリオンの虜になり、さらにこれらの間に、ファミコンから次世代機戦争までのゲームの進化をリアルタイムで見てきたという(自分史語り失礼)、豊穣な文化を享受して育ったはず……にしては物足りない。ラノベや少年・少女漫画で既にデビューしている人はもっといそうだが、ヒット飛ばしてないと生年情報がウェブで見つからないんだよね。ちなみに中田、小野、中村らサッカー黄金世代はここに該当。
●無気力世代(1980~1984) あきらめモード全開。やる気ナッシング。パラサイト多すぎ。 気持ちはわかるが、仕事しろよと。 愚痴らせたり文句言わせたりすると最強な所や、他人に頼りまくるところは団塊そっくり。綿矢りさ(蹴りたい背中) 金原ひとみ(蛇にピアス)
佐藤友哉(水没ピアノ) 西尾維新(戯言シリーズ)
白岩玄(野ブタをプロデュース) 島本理生(リトル・バイ・リトル)
矢吹健太朗(ブラックキャット) 槙ようこ(愛してるぜベイベ)
小説家が多いのは、ファウストが「00年代の波」とかほざいて上の世代をすっ飛ばしたから…ではないよな。「25歳以下は小説書くな」と言ったのは菊池寛だったか。この年齢だとろくなストーリーを作れないのが当然で、矢吹レベルがデフォルトだと考えるなら、やはり芥川コンビやファウストコンビは非凡な才能の持ち主なのかもしれん。ガングロ・ルーズソックスの女子高生ブームをリアルタイムで体験し、高校時代には当たり前のようにケータイを持っていた世代。神戸児童殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗がここに入る。あと「電車男」も(笑)。
●DQN世代(1985~1995) セックルセックル!小学生のうちから無駄なセックスしすぎ。おまえら大丈夫かよマジで?あんま期待して無いけど頑張って。
現在の10代である。最近ネットデビューしてブイブイ言わせて反感をかってる世代。この世代は早ければ厨房あたりからネットの恩恵を受け、遊ぶゲームもハイスペックの超大作揃い。しかし、マンガやアニメは大きなお友達向けばかりで今ひとつ面白くなかったはず。つまらん子供時代を過ごしたかと思いきや、ポケモンブーム、第二次ミニ四駆ブーム、遊戯王ブームの直撃世代であり、90年代初期をリメイクしたようなカルチャーを浴びて育ったと思われる。
●日本終焉を見守る世代(1996~) 戦後動き出した日本の鼓動がゆっくりと止まるのを見守ることになる世代。彼らの未来は暗く冷たい。
現在小学生。物心付いた頃から携帯・ネットが日用品。幼少時より萌えキャラを見て育つというニュータイプ世代。これは幸運なのかはたまた不幸なのか。
……成功者を並べても大して参考にならないなやっぱ。でも、団塊Jr以降の若手が停滞しているのはよく分かった。若過ぎてまだ目が出ていない才能がたくさんあると考えよう。
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コメント
はじめまして。自分史語りの誘惑に勝てないDQN世代のひとりです(笑)。最新の記事じゃないんですけどトラックバックさせていただきます。時々見てるんでがんばってください。
投稿: kinutakotsu | 2005.03.22 05:05 午後
なんか失敗したのでもう一回送ります。失礼しました。
投稿: kinutakotsu | 2005.03.22 10:18 午後
TBありがとうございます。日記も拝見しました。
小6で「もののけ」ですか……若い(笑)。
ぼくは大学1年だったなあ。周囲はむしろ「もののけ」が人気で、エヴァネタは禁忌だったような。みんな隠れて観てる感じでしたね。
投稿: キクチ | 2005.03.23 05:35 午前