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【日記】日記開始

MIXIの方で書いてた日記がどんどん長文になってきたのでこっちでやることにする。それに伴ってプロフィールを追加してみた。ウェブでは何年も「名無し」で生きてきたので、ハンドルネームを考えるのがダルくてプロフは放置してたけど、日記を書くならやっぱ名前くらいないとイカンでしょう。

基本的にここの書評は叩くの一切禁止というポリシーでやってるわけなんだけど、これは僕に今までハンドルが無かったからってこともあるんだよね。だって匿名での批判は芸にならないから。書き手のキャラが立っているからこそその人のチョイス、つまり何を褒めて何を叩くかが芸になる。例えば小谷野敦だってモテないキャラをきっちり打ち出してるから、村上春樹作品の主人公をボロクソに叩く文章がサマになるわけで、これが匿名だったらルサンチマンを隠し抱えたキモい批判になってしまうだろう(2chみたいに)。だから僕としては名前を得たことでボロクソに批判する権利も得たと思ってるんだけど、多分やらないだろーな。嫌いなものに文章を費やすほど働き者じゃないし。

いやーしかし楽だわ。「僕」のある世界。「僕」「俺」「私」「おいら」「筆者」「わたくし」「小生」「漏れ」「ボキ」。仕事でずっと一人称のない文章書いてるから特にそう思う。「僕」があると文末の変化が多彩で書きやすい。これまでは「我々」「僕ら」などを使って誤魔化しながらやってきたけど、文末がかなりパターン化してるような気がしてたんだよね~。
僕が文章で多用している「僕ら」、これはポパイやSPA!の見出しで使われる無責任な「僕ら」と同じ。この匿名的な読者を指す「僕らの~」っていう言い回しは、ちょっとカッコイイというただそれだけの理由で多用してるんだけど、なんか強引に書き手が読み手との同一性を主張してるようで実は心苦しいところもあるのだ。本来なら「俺はちげえよ、お前だけじゃん!」というツッコミが入ってしかるべきなんだけど、実際には定番の言い回しとして何の引っ掛かりもなく受容されてしまっている。ホントは大衆の動物化・島宇宙化が叫ばれてる昨今、迂闊に使える言葉じゃないんだよね。オタクからギャル男、背伸びした厨房から若作りのオッサン、どこからどこまでが「僕ら」なんだか分かりゃしない。だらしない共感を前提にした無責任な言葉。自他境界を消滅させるニュータイプ的・人類補完計画的な言い回し(笑)。これって『僕らの七日間戦争』あたりから使われだしたのかしらん。グインサーガの中の人も『僕らの時代』なんて推理小説書いてたような。

ついでに言うと「僕」の変形である「ボキ」にもかなり惹かれるところがある。「ほのかタンのおパンチュ見えてボキのピンコがビュクビュクってなってるにょ~」みたいな文章が僕は非常に好きなのだ。こーゆーのを2chに書きこむと(当たり前だが)死ぬほどキモがられる。いいじゃん、どんなヤツが書いてるか一発で相手に想起させる凄い言い回しだと思うのだが。オタク的な妄想力を支えるグロテスクな文体。これはもう文学だね(超無責任)。

ちなみに2ch語を取り入れた文学としては笙野頼子の『姫と戦争と「庭の雀」』なんてのがあるけど、新潮の掲載号買い逃して読めてない……( TДT)

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